39 アリノトウグサ(蟻の搭草)
学名 Haloragis chinensis
樹高 10〜30cm
花期 7〜9月。本全土。
名の由来 草全体を蟻の塔(アリ塚)、花をアリにたとえたものといいます。
葉の特性 葉は対生し卵円形で小さく、長さ6〜12mm、幅4〜10mmあり、ふちには鈍い鋸歯があります。
花の特性 この小さな花をよく観察すると、雄しべが先に成熟し(雄性期)、
次に雌しべがのびる(雌性期)と移り変わるのが分かります。
 アリノトウグサは山や野原にはえる多年草であり、湿地を好む植物です。
草たけは12〜25p位。またこの草はどんな高い山へ行ってもみつかります。
余り人のいかないところでもみつかります。繁殖は種によるものです。

 その育成場所を観察してみると必ずそこは湿地になっていて粘土質のところが多いです。

 文献をみると、ツバメが巣をつくるために粘土をとりに行き、ツバメの足や口ばしに種がついて、人のいないところまで分布が広がっていることは理解できます。(上田)
写真提供:近藤徹氏