43 センニンソウ(仙人草)
学名 Clematis terniflora
樹高 ひざ〜背丈以上(つる草)
花期 8〜9月
名の由来 名は果実に残る3cmほどの白銀色の毛を仙人に見立てたものです。
葉の特性 葉は対生し、3〜7個の小葉からなる羽状複葉。小葉は厚くてやや光沢があり、鋸歯はありません。
花の特性 直径2〜3pの白い花を多数つける。白い花弁のように見えるのは萼片で、4個が十字形に開きます。
毒草 毒草であり、牛や馬は食べません。
分布 日本全土。多年生の草本
写真提供:近藤徹氏
 私はキンポウゲ科の花が大好きです。なぜ好きなのかと聞かれても、好きだから好きだとしか答えられません。
 キンポウゲ科の植物を観察したり写真をとっていると花も美しいですが、実の成熟につれて雌しべの先端が羽毛状に伸びるあの姿に感激します。茎は毎年長くなり、かつ太くなる藤本で、樹木の一形です。
 いま多くに学者は、カザクルマやボタンヅルのように多数のおしべとめしべを持つ花を地球上の花の原型を残しているものと考ているとのこと。キンポウゲ科はこのようなことから研究に値する植物です。(上田)