50 コウゾリナ〈髪剃菜〉(顔剃菜)
学名 Picris hieracioides ssp. japonica
樹高 30〜100pの1,2年草
花期 4〜11月
名の由来 茎や葉に荒い毛があって、さわるとざらつきますので、カミソリにたとえてこの名前がつきました。
葉の特性 茎は枝分かれをし、その先に2.5cmほどの黄色の頭花をつける。
花の特性 黄色い舌状花だけの頭花をつける。総苞は黒ずんだ緑色である。
分布 北海道、本州、四国、九州。低地、山地、丘陵地の明るい所
写真提供:近藤徹氏
 私が小学6年生の頃、おじいさんが、生花にするため花をいつもとって来てくれたことを思いだしました。もちろんその時は植物に
無関心のころでありました。とげとげした花であったことは今も記憶に残っています。
その花がコウゾリナでありました。コウゾリナの学名をみると「やや無毛の」という意味がありますが、どこが無毛なのかわかりません。
茎は高さ60〜90cm。植物全体が赤かっ色をしたとげのような剛毛がはえ、ひどく、ざらざらします。このざらざらするところが、
とげとげしたと表現したのでしょう。花期は7〜10月。
 剃刀菜(かみそりな)の意味で、茎や葉の剛毛が人の皮ふに触れるとひっかかることに由来します。(上田)