9 みずひき(水引)
科名 たで科
学名 Polygonum filiforme
高さ 40-80cm
花期 8月〜10月
2mm〜5mmくらいの小さな花が、葉の間から出まま。20〜30cmの穂に並ぶ。遠目には目立たないが、拡大してみるとなかなか美しいです。
実にカギがあり衣服につきやすい
年草 1年草
ネーミング 祝い袋に用いる紅白の紙こより(水引)に、花穂が似ているためにこの名があります。
育成地 林のかげや山道沿いに生える。全国。
この時期、田んぼの回りの、ちょっと木陰になったところに行くと、ミズヒキの赤い穂がいくつも延びています。
じつは、赤くなって目をひくようになるのは、花より実になってからです。ミズヒキの一つ一つの花は小さく目立たちません。
ミズヒキは最も撮影に骨の折れる花の一つです。あっちこっちに、てんでばらばらに延びている穂を写真にまとめるのは、至難の業です。まばらでも寂しいし、かと言って密生していてもごちゃごちゃした絵になってしまう。
この写真も、十分成功したとは言えません。
「ミズヒキの写真をうまく撮れたら一人前」と、昔読んだ花の写真の本に書いてありました。私はまだまだ、です。(内田)
撮影:田んぼの四季−夏から秋
         豊能町にて 97.09.06