16  げんのしょうこ(現の証拠)
科名 ふうろそう科
学名 Geranium thunbergii
高さ 30〜50cm
花期 7〜9月
葉は掌状に3〜5裂する。花は紫紅色、または白色の5弁花で12〜15mm
熟すと下から五裂して種子をはじき飛ばす
薬草 医療用の医薬品(フェロベリン)
下痢止め以外にも湿疹、かぶれ
年草 多年草
育成地 山野や道ばたにふつうに見られ、やや湿り気のある日あたりのよい場所や半日陰地を好みます。
ゲンノショウコは、昔から効き目のある薬草として知られています。

写真のような濃いピンク色、または白色の花を咲かせます。ピンクの花は西日本に多く、白い花は東日本に多いが、ときどき2色の花が仲良く並んで咲いていることもあります。

どちらが優勢というわけでもなく、なんとなく2色の花が棲み分けています。

こういう例を見るにつけ、「生存競争だの、自然淘汰だのは本当にあるのでしょうか?これって、いかにも西洋人的発想だよなあ」なんて、思っています。

写真は、全体の姿、花、実などがきちんと写っており、図鑑的な写真の見本のような撮り方になりました。しかし、それでいて、雰囲気のある仕上りになったと思います。

それも、いい個体に出会えたお陰です。(内田)

撮影:田んぼの四季−にぎわう秋
      豊能町にて 97.09.07