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ケシ科 94 ミヤマキケマン (深山黄華鬘 )

 

95 ムラサキケマン (紫華鬘)

山中の陽地や林道のへりの日当たりのよい地に生える二年草で、さわるといやな匂いがします。葉は白っぽい緑色ですが紫褐色を帯びていることが多いです。株から茎が多数出て、4月頃から黄色い唇形の花が次々に咲きます。
果実はマメに似た細かい線形で、ジュズ状にくびれます。ややねじ曲って波打っているのがヤマキケマンですが、この辺のものはヤマキケマンばかりのようです。
 キケマンは海岸地方に生えるとされます。黄色い花の咲くケマンソウの意で、ケマンソウは花の様子が仏殿の装飾の華まんに似るからです。

 

ミヤマキケマンより湿ったところに生える二年草で、ときどき両方が共存します。
 花が咲くのはミヤマキケマンより少し遅く、紫紅色の花なのでムラサキキケマン、薮などに多いのでヤブキケマンともいいます。
 花の前は全体によく似ていますが、ムラサキケマンの方が2〜3回羽状に細かく裂けています。

 

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